法人カード
その「最高500万円」は、誰の枠ですか
最終データ確認
法人カードを比べていると、利用可能枠の数字に目が行きます。
500万円。300万円。5億円。大きいほうがよさそうに見えます。
でも、この欄はカードによって数えているものが違います。
同じ「枠」という言葉で、3つの違うことが書かれています。
掲載27枚の公式ページから、その3つを並べました。
あなたの個人カードと、枠を分け合うカードがあります
いちばん見落としやすいのが、これです。
三井住友カード ビジネスオーナーズの公式ページに、こう書いてあります。
カード利用枠(カードショッピング):~500万円 所定の審査がございます。 本会員がお持ちの個人カードと合算(※2)
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
末尾の「※2」の中身が、これです。
2.本会員(法人代表者、個人事業主)の方が、弊社発行の個人カードをお持ちの場合、利用枠は合算させていただきます。
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
読み替えると、こうなります。
同じ会社の個人カードを持っている人は、その枠と分け合います。
500万円が増えるのではありません。
500万円の中に、いまの個人カードの枠も入っています。
この書き方をしているのは、三井住友カード ビジネスオーナーズの3券種です。
一般とゴールドが~500万円。
プラチナプリファードが~9,999万円です。
同じ「合算」でも、足す相手が違います
楽天ビジネスカードも合算と書いています。
ただし、足す相手が違います。
ご利用可能額:最高300万円 (楽天プレミアムカード・楽天ビジネスカードの合算)
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
こちらは、前から持っている個人カードとの合算ではありません。
公式は楽天ビジネスカードを、楽天プレミアムカードの「付随カード」と書いています。
このカードだけを持つことはできません。
その2枚を足して300万円まで、という意味です。
同じ「合算」の字でも、片方は前から持っているカード。
もう片方は、これからセットで持つカード。
足し算の相手を、申し込む前に確かめてください。
従業員に配る分が、代表者の枠の中というカードがあります
ライフカードビジネスライトプラスの欄です。
スタンダードとゴールドの2枚とも、こう書いてあります。
カードご利用可能枠:~500万 ※ 従業員カードは代表者カードの限度額内でご利用いただけます。
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
従業員カードを3枚作っても、枠が3倍になるのではありません。
500万円を、全員で分け合います。
なお「~500万」は上限の書き方です。実際の枠は審査で決まります。
社員に持たせる前提で選ぶなら、枚数より先にここを見たほうが早いです。
「1回あたり」と「1か月あたり」は、別の数字です
金額の大きいカードには、もうひとつ落とし穴があります。
その金額が、どの期間の話なのかです。
UPSIDERカードの公式ページには、2つの数字が並んでいます。
1取引あたりの利用限度額 最大749,999USD / 1か月あたりの利用限度額 最大10億円
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
PRESIDENT CARDは、1回あたりだけを書いています。
1回あたりの取引決済上限 最大749,999USD
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
freeeカード Unlimitedは、期間を区切らずに枠として書いています。
利用可能枠:最大5億円
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
3社とも大きな数字です。けれど数えているものが違います。
「1回いくらまで」と「1か月にいくらまで」を、同じ欄で見比べることはできません。
金額を書いていない会社もあります
掲載27枚のうち、金額まで公式に書いているのは20枚でした。
残りの7枚は、金額を確かめられていません。
ただし、確かめられない理由は2つに分かれます。
EX Gold for Biz(SとM)は、金額の代わりに手順を書いています。
ご利用可能枠は、お客さまごとの審査により決定させていただきます。新規ご入会時のご利用可能枠は、カード送付時にご通知いたします。
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
セゾンのビジネスカード2枚も、金額は出していません。
書いてあるのは、あとから増やせるという説明です。
増枠時期や利用目的を定めた「一時的な増枠」か、定めのない「継続的な増枠」にて、ご利用可能枠を引き上げることが可能です。
(出典:公式ページ/確認 2026年9月24日)
どちらも、申し込む前には金額が分かりません。
分かるのは、カードが届いたときです。
アメリカン・エキスプレスの3枚は、まだ確かめられていません。
公式ページの中身が、うちの取得では読めていないためです。
ビジネス・ゴールド・カードのページは、HTMLが約71万字あります。
そこから取り出せた本文は、1,228字のメニューだけでした。
2026年9月21日に実測した数です。
記載が無いのではなく、うちが読めていません。
読めるようになり次第、この記事を直します。
比べるときに、見る順番
枠の数字を見比べる前に、3つだけ確かめてください。
- いま、同じ会社の個人カードを持っていないか
(持っていれば、合算になるカードがあります)
- その金額は、1回の話か、1か月の話か
- 従業員に配る分は、別枠か、代表者の枠の中か
この3つが違うカード同士は、数字を並べても比べたことになりません。
なお、公式に「合算」と書いているのは4枚、
「代表者の限度額内」と書いているのは2枚です。
書いていないカードが独立した枠だとは、公式からは言えません。
このサイトが数えたのは、書いてある分だけです。
あなたがいま財布に入れているカードは、どこの会社が出したものですか。