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相続手続き

相続の代行、料金表に載っていない費用

代行を頼もうとして、料金表の総額を見ている方へ。

最終データ確認

相続の代行料金には、料金表の外で足されるお金があります。3社が公式の料金ページに「別途」と書いているものと、役所に払う額を並べました。

その額だけでは、支払いは終わりません。3社とも公式の料金ページに「別途」と書いています。隠されてはいません。ただ、料金表とは別の場所に、小さく書いてあります。

ここでは、その「別途」を並べました。各社の公式料金ページに書いてあるものだけです。ページの外にある案内や、見積のときに出てくる話までは追えていません。額が法令で決まっているものは、実際の金額も載せます。

役所に払うお金(戸籍と登記)

代行の報酬とは別に、役所へ払うお金があります。額のもとは法令で決まっています。

戸籍を取るお金

相続では、亡くなった方の戸籍を出生までさかのぼって集めます。古いものは「除籍」「改製原戸籍」になっています。手数料は1通ごとで、市区町村の窓口に払います。

政令が定める標準の額は、次のとおりです。

……戸籍の謄本若しくは抄本の交付又は……戸籍証明書の交付 一通につき四百五十円
……除かれた戸籍の謄本若しくは抄本の交付又は……除籍証明書の交付 一通につき七百五十円

何通になるかは、その方の転籍や結婚の回数で変わります。数える前から額は出せません。

仮に、750円の除籍だけで5通そろえたとします。3,750円です(当サイトの計算)450円の戸籍が混ざれば、その分だけ下がります。

ただし、これは政令が定める標準の額です。窓口で実際に払う額は、市区町村の条例で決まります。標準どおりとは限りません。

不動産の名義を変えるお金(登録免許税)

家や土地の名義を相続で変えるときは、国に税金を納めます。相続による所有権の移転登記は、「不動産の価額」1,000分の4です。国税庁の税額表に載っています。0.4%になります。

「不動産の価額」は、原則として固定資産課税台帳に登録された価格です。これが課税標準になります。売買の値段ではありません。

固定資産税の通知に書いてある評価額が2,000万円だとします。80,000円です(当サイトの計算)1,000万円なら40,000円になります。

土地は、免税になる場合があります。免税措置の期限は、令和9年(2027年)3月31日までです。法務省は次の2つを挙げています。

(1)相続により土地を取得した者が相続登記をせずに亡くなった場合の相続登記
(2)不動産の価額が100万円以下の土地に係る相続登記

どちらも土地の登記だけが対象です。建物は入りません。古い相続を放置してきた土地や、価値の小さい土地をお持ちの方へ。当てはまるかどうかを、法務局で聞いてみてください。

3社が「別途」と書いているもの

ここから先は、各社の公式料金ページに書いてあるものです。確認日は2026年8月31日。

相続手続きの「nocos」

実費は、こう書いてあります。

※交通費、郵送費、登録免許税(固定資産評価額の0.4%)戸籍、不動産資料などの取得費用の実費が別途必要になります。

パッケージの範囲にも条件があります。

※相続スタンダードプランおよび相続登記の義務化プランは標準的な居住用住宅(土地1筆、建物1戸)の料金です。それ以外に不動産がある場合は別途費用となります。

不動産の値段でも変わります。

※不動産価格が10000000円を超える場合は別途料金を相談させていただきます。

相続人の顔ぶれでも変わります。

※数次相続、代襲相続、兄弟姉妹相続、法定相続人が5名を超える場合は別途費用がかかります。

個別のプランにも、条件つきの額が書いてありました。故人の兄弟が法定相続人になる場合の報酬は63,000円(税込69,300円)預貯金の手続きは、合計残高が1,000万円を超えると別途費用がかかるとのこと。新規での株式口座開設のような特別な手続きも別途です。

遺産の中身によって上がる仕組みもあります。

※2遺産の種類・数・金額、相続人の人数などにより加算報酬が発生する場合もございます。金融機関の残高証明書、不動産の登記事項証明書・名寄帳などの取得には別途費用がかかります。

相続手続センター東京

実費の扱いは、こう書いてあります。

各種証明書費用や郵便料などの実費は、別途、お支払いいただきます。ご依頼時におおよその実費の額をお伝えします。

この社は、追加費用の条件を細かく公開しています。フルセットプランで公式ページに載っているものを、そのまま並べます。すべて税込です。

  • 相続人(配偶者や子)が4名以上いる場合は、1名につき3,740円
  • 代襲相続または数次相続が発生している場合は、1件につき25,410円
  • 相続人が被相続人の兄弟姉妹または甥姪である場合は、被相続人の亡親1名につき12,650円
  • 相続人の中に外国に住んでいる方や外国籍を取得した方がいる場合は、1名につき25,410円
  • 財産調査の調査項目が6件以上ある場合は、1件につき25,410円
  • 不動産が10筆・棟以上ある場合は、1筆・棟につき3,740円
  • 不動産が2つ以上の市区町村にある場合は、1市区町村につき25,410円
  • 区分建物(マンションなど)が含まれる場合は、1棟につき3,740円
  • 相続手続の代行項目が6件以上ある場合は、1件につき25,410円
  • 未登記の建物があり表題登記を行う場合は、63,470円

登記と税の申告は、別の専門家に回ります。

不動産(土地・建物)があり、所有権移転登記(相続登記)を行う場合は、別途、提携している司法書士の報酬として、登記1件につき50000円〜(税抜、実費除く)および登録免許税の印紙代として、固定資産評価額の0.4%をお支払いいただきます。

相続税の申告も、提携している税理士の報酬が別にかかるとのこと。

遺産の分配まで頼む場合は、さらに別立てです。公式ページに書いてあるのは、すべて税抜の額です。

173,250円+(11,550円×相続人の数)(11,550円×支払い代行の数)

外国にお住まいの方への送金が要る場合は、さらに加算があります。1名につき63,470円(税込)です。

前払いが難しいときの「完全後払い」にも、加算があります。依頼から2か月以内に換価支払いされる場合は、報酬額が15%加算と書いてあります。2か月を超える場合は30%加算です。

案件の中身で上がる仕組みも書いてあります。

案件が客観的にみて複雑または難しい場合、通常よりもお急ぎでの対応を要求される場合、ご依頼後の事情の変更により大幅に業務量が増える場合は、別途、難易度加算やスピード加算などの加算報酬をお支払いいただく場合があります。

遺産相続手続まごころ代行センター

実費の書き方が、サービスごとに分かれていました。預貯金の手続きは「上記以外に実費(戸籍等の収集にかかる費用)が必要になります」不動産の手続きは「上記以外に実費(登録免許税、印紙代等)が必要になります」相続税の申告が要る場合は、税理士費用が別途かかるとのこと。

追加料金の出し方は、こう書いてありました。

原則として業務開始後に追加料金の話をさせていただくことはありません。

ただし、注記が付いていました。

※業務開始後に追加の業務が判明した場合(ご存知でなかった銀行口座を所有しておられた場合など)は、着手の前に必ず費用のご説明をし、ご了承をいただいた上で業務を開始いたします。

相続税の申告サポートは385,000円(税込)から。これとは別に、財産加算報酬(遺産総額の0.5〜1.0%)がかかります。

追加費用がかかる場合として、4つが挙げられていました。

書類の取得を代行する場合。不動産の現地調査が要る場合。延納や物納の手続き。相続発生後4か月以内の準確定申告。

「遺産総額」の数え方にも、決まりがあります

料金が遺産総額で決まる社では、その総額をどう数えるかで金額が動きます。相続手続センター東京は、その数え方を公式ページに書いています。

遺産総額の算定については、被相続人の死亡時の財産額を基準にします。死亡前後で引き出された預貯金やすでに給付済みの死亡保険金等も算定の基礎となります。不動産については、直近の固定資産税評価額にて算定します。算定不能財産については、概算額にて算定します。算定に債務の額は考慮しておりません。

最後の一文が効きます。借金があっても、料金を出すときの遺産総額からは引かれません。手元に残る額と、料金を決める額は別のものです。

2026年9月1日に、上がった料金があります

相続手続センター東京の料金ページに、改定の告知が出ています。

2026年9月1日より、相続財産調査の追加費用および個別プランの相続財産調査のサービス料金を12650円(税込)から25410円(税込)に変更させていただきました。

相続財産調査は、調査項目1件につきの料金です。2倍を超える改定でした。

この単価が効く場面は2つあります。個別プランで相続財産調査だけを頼むとき。もう1つは、フルセットプランで調査項目が6件以上になったときの追加分です。フルセットプランでは5件までが基本料金に含まれると書いてあります。

同じページに、別の告知も並んでいます。2026年3月1日にも料金を改定した、という内容です。

料金表は、動きます。手元に取ってある見積や、以前に見たページの数字は、今日の額とは限りません。

見積のときに聞く4つ

料金表の総額を聞くだけでは、支払う額は決まりません。無料相談は3社とも公式ページに書いてありました。会ったときに、この4つを聞いてください。

  • 実費はおおよそいくらか。戸籍の通数と登録免許税の見込みを、金額で
  • 登記と相続税の申告は、その料金に入っているか。別の専門家に回る場合、その報酬はいくらか
  • 加算される条件は何か。相続人の人数や口座の数、不動産の数で上がるか
  • 総額を決める「遺産総額」に、何を入れて数えるか

書面で出してもらうと、他社と見比べられます。公表料金は、このページの最後の「→ 比較表に戻る」にあります。

当サイトは相談を受け付けていません。連絡は、ご自身から各社の公式ページへお願いします。

手元の料金表に、「別途」と書いてあるのはどこでしたか。

出典(2026年8月31日に確認)

  • 国税庁 タックスアンサー No.7191「登録免許税の税額表」


https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7191.htm

  • 地方公共団体の手数料の標準に関する政令(平成12年政令第16号)別表・e-Gov法令検索


https://laws.e-gov.go.jp/law/412CO0000000016

  • 法務省「相続登記の申請義務化について」(登録免許税の免税措置)


https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00599.html

  • 相続手続きの「nocos」公式


https://nocos.biz/

  • 相続手続センター東京 公式料金ページ


https://dragonshinjuku-souzoku.com/price/

  • 遺産相続手続まごころ代行センター 公式料金ページ


https://www.souzoku-isan.net/fee/

引用は原文のまま載せています。省いた部分には「……」を付けました。金額の掛け算は当サイトの計算で、その旨を本文に書きました。