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補助金

補助金と助成金の違い ── 名前では分けられません

補助金を探していて、一覧に「助成金」が混ざっているのを見つけた方へ。

最終データ確認

一覧に補助金と助成金が混ざっています。9月10日の377件を数えると、47件は1つの制度が両方の名前を持っていました。117件はどちらの語も名前に入っていません。名前の語では分けられない、という話です。

このサイトの一覧は、Jグランツから毎朝取り直しています。2026年9月10日の朝に取ったのは377件でした。

その377件の名前を数えました。「補助」が入るのが223件です。「助成」が入るのが84件です。両方が入るものが47件あります。

先に答えを書きます。名前の語では分けられません。

数えたのは、名前にその語が入っているかどうかだけです。制度の性格を数えたものではありません。

同じ制度が、両方の名前を持っている

両方の語が入る47件は、全部が同じ制度でした。都道府県ごとに1件ずつ並んでいます。

三重県ぶんの名前は、こうです。

【三重】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)

1つの名前の中に「補助金」「助成金」が両方あります。同じ形の名前が47件、47都道府県ぶん並んでいました。

Jグランツの個別ページには「制度名」という欄があります。この47件の制度名は「業務改善助成金」です。

逆向きのものもあります。募集の名前が助成金で、制度名が補助金というものです。

令和8年度 生放送字幕番組普及促進助成金(第3期)

この募集の制度名の欄には、こう書いてあります。

令和8年度情報通信利用促進支援事業費補助金 (字幕・解説・手話番組等の制作・普及促進)

3割は、どちらの語も名前に入っていない

377件のうち、「補助」「助成」も名前に入っていないものが117件ありました。全体の31%です。

名前は「◯◯事業」「◯◯の公募」の形が多いです。「奨励金」が29件あります。うち4件は同じ奨励金の届出のフォーム(支給申請・変更届・中止届・撤回届)で、制度そのものではありません。

ほかに「支援金」が3件、「交付金」が1件でした。

どちらかの言葉で検索して探すと、この117件は名前が当たりません。

補助金適正化法と雇用保険法に、「助成金」の区分はない

補助金の手続きを定めた法律があります。補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律です。ここでは補助金適正化法と書きます。その第2条は、こう書いています。

この法律において「補助金等」とは、国が国以外の者に対して交付する次に掲げるものをいう。
一 補助金
二 負担金(国際条約に基く分担金を除く。
三 利子補給金
四 その他相当の反対給付を受けない給付金であつて政令で定めるもの

この法律の本文に「助成金」という語は出てきません。全文を数えて0件でした。

第4号の「政令で定めるもの」は、施行令の第2条に並んでいます。209の号があり、そのうち2つは名前が助成金です。

七十八 労働時間等設定改善推進助成金

百一 受動喫煙防止対策助成金

名前が助成金でも、この法律の「補助金等」として扱われるものがあります。

雇用のほうも見ました。雇用保険法の本文にも「助成金」という語はありません。同じく0件です。書いてあるのは、この言い方でした。

一 景気の変動、産業構造の変化その他の経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた場合において、労働者を休業させる事業主その他労働者の雇用の安定を図るために必要な措置を講ずる事業主に対して、必要な助成及び援助を行うこと。

「◯◯助成金」という名前が出てくるのは、その下の省令です。雇用保険法施行規則には、附則をのぞいて204回出てきます。

数えたのは、この2つの法律とその下の政令・省令の4つだけです。その範囲では、助成金は法令が作った区分の名前ではありませんでした。制度に付けられた呼び名として使われている、と読めます。

「助成金は厚生労働省、補助金は経済産業省」は、うちでは確かめられない

うちのデータに、どの省庁が所管しているかの欄はありません。だから省庁では数えられません。

数えられるのは地域です。名前に「助成」だけが入る37件のうち、30件は東京都の制度でした。全国は2件です。

名前から分かる例を1つ出します。業務改善助成金は厚生労働省の制度です。公式ページも厚生労働省のサイトにあります。

その厚生労働省の制度が、Jグランツでは補助金という名前で載っていました。名前は「中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)」です。47件とも、頭の【県名】をのぞけば同じ名前でした。

率と上限額の欄の作りは、名前で変わっていない

厚生労働省の業務改善助成金のページを、2026年9月10日に見ました。金額の決め方は、こうです。

助成される金額は、生産性向上に資する設備投資等にかかった費用に一定の助成率をかけた金額と助成上限額とを比較し、いずれか安い方の金額となります。

率を掛けた額と上限額をくらべて、安いほうが出ます。補助金の計算のしかたと同じ形です。

お金が出る順番も、同じページに書かれていました。

※事業場内最低賃金の引上げ計画と設備投資等の計画を立てて申請いただき、交付決定後に計画どおりに事業を進め、事業の結果を報告いただくことにより、設備投資などにかかった費用の一部が助成金として支給されます。

Jグランツの同じ制度のページは、この数字を補助の欄に入れています。「補助上限額 6,000,000 円」「補助率 3/4~4/5」です。制度の名前は助成金で、欄の名前は補助でした。

うちのデータでも同じでした。名前に「補助」だけが入るのは176件です。そのうち率の記載が153件、上限額の記載が135件でした。

名前に「助成」だけの37件も同じ形です。率の記載が34件、上限額の記載が35件でした。

比べたのは、この2つの欄と業務改善助成金1つのお金が出る順番だけです。審査のやり方や予算の枠までは比べていません。

「助成金は額が小さい」に見えるのは、地域のせい

上限額を並べると、差があるように見えます。

名前に「助成」だけの37件を見ます。上限額の記載は35件で、真ん中の値は250万円でした。

名前に「補助」だけの176件は記載が135件で、真ん中は550万円です。

この差は、名前から出ていません。助成だけの37件のうち30件が、東京都の制度だからです。

地域で分けると、こうなりました。東京都の94件(上限額の記載は77件)の真ん中は200万円です。全国の139件(記載は89件)の真ん中は1億3,328万円でした。

東京都の中だけで比べ直しました。名前に「助成」だけで上限額の記載があるのが29件、真ん中は200万円。「補助」だけは19件で、真ん中は279万8千円です。250万円と550万円のときより、開きは小さくなりました。

それでも79万8千円の差が残ります。これが名前から来ているのかは、29件と19件では決められません。

どちらを探せばいいか

このサイトの一覧は、名前の語で分けていません。絞り込みは上限額・締切・地域の3つです。

ただし、この一覧に出てこない助成金があります。厚生労働省は、雇用に関する助成金を別のシステムで受け付けています。雇用関係助成金ポータルです。

厚生労働省の雇用関係助成金の電子申請を行うことができます。

うちの一覧に入っていない例を出します。雇用の助成金の名前を4つ、うちの377件の中で探しました。雇用調整助成金・キャリアアップ助成金・両立支援等助成金・人材開発支援助成金です。

どれも1件も当たりませんでした。4つとも、さきほどの雇用保険法施行規則に出てくる名前です。

そのポータルは、取組内容でこう分けています。

労働者の雇用維持を図る
在籍型出向を支援する
離職する労働者の再就職支援を行う
中途採用する
新たに労働者を雇い入れる
労働者の雇用環境の整備を図る
仕事と家庭の両立支援等に取り組む
労働者の職業能力の向上を図る

厚生労働省の制度が全部そちらにあるわけではありません。業務改善助成金は、うちの一覧に47件並んでいます。

少なくとも、この2か所は別々に見てください。ほかにも窓口があるかどうかは、数えていません。

「助成金は要件を満たせば必ず受けられる」という説明について

この説明を、ネットでよく見かけます。うちでは確かめられませんでした。当たっているかどうかは書きません。

書けるのは、公的機関が自分の制度について書いた文だけです。

中小企業庁のミラサポplusは、補助金についてこう書いています。

融資などとは異なりお金を返済する必要はありませんが、補助金には審査があるので、「申請したら必ずもらえる」というものではありません。補助の有無や金額は「事前の審査」「事後の検査」によって決まります。

これは補助金の説明です。同じページに、助成金の説明はありません。

確かめられなかったこと

3つあります。埋めずに、そのまま書いておきました。

  • どの制度をどの省庁が所管しているか。うちのデータに省庁の欄がありません
  • 「助成金は要件を満たせば必ず受けられる」が当たっているかどうか。交付要綱や支給要領は制度ごとに違い、377件ぶんは読んでいません
  • 公的機関が「補助金と助成金の違い」を説明した文。探した範囲では見つかりませんでした

3つ目について、探した先を書いておきます。Jグランツのよくあるご質問には「補助金とは何ですか。の項目がありますが、助成金の項目はありません。ページ全体で「助成」は0件でした。

中小企業庁のミラサポplus「補助金とは」にも、助成金の説明はありません。補助金適正化法とその施行令、雇用保険法とその施行規則も見ました。

制度ごとの答えは、その制度の公募要領か交付要綱に書いてあります。判断に迷うところは、そこの問い合わせ先に聞くのがいちばん確かです。

このサイトは、募集中の制度と締切を並べているだけです。申請の代わりはしませんし、採択の見込みも申しません。

いま見ている制度のページで、上限額の欄は「補助上限額」「助成上限額」のどちらでしたか。

出典(2026年9月10日に確認)

  • 補助金比較のデータ(Jグランツの公開APIで2026年9月10日6時28分に取得・377件)
  • e-Gov法令検索「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」昭和三十年法律第百七十九号


https://laws.e-gov.go.jp/law/330AC0000000179

  • e-Gov法令検索「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令」昭和三十年政令第二百五十五号


https://laws.e-gov.go.jp/law/330CO0000000255

  • e-Gov法令検索「雇用保険法」昭和四十九年法律第百十六号


https://laws.e-gov.go.jp/law/349AC0000000116

  • e-Gov法令検索「雇用保険法施行規則」昭和五十年労働省令第三号


https://laws.e-gov.go.jp/law/350M50002000003

  • 厚生労働省「業務改善助成金」


https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html

  • 厚生労働省「雇用関係助成金ポータル」


https://www.esop.mhlw.go.jp/

  • 中小企業庁 ミラサポplus「補助金とは」


https://mirasapo-plus.go.jp/subsidy/guide/

  • デジタル庁「Jグランツ よくあるご質問」


https://www.jgrants-portal.go.jp/faq

  • Jグランツ【三重】令和8年度中小企業最低賃金引上げ支援対策費補助金(業務改善助成金)」


https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDe6AMAT

  • Jグランツ「令和8年度 生放送字幕番組普及促進助成金(第3期)」


https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0W2x000004PhCHEA0

引用は原文のまま載せています。法令の条文だけ、号の番号と本文のあいだの改行を詰めました。

一覧の数字は、Jグランツの公開APIで取ったデータを数えたものです。出典:Jグランツ。コンテンツの内容は日本国政府及び自治体によって保証されたものではありません。